脳を活性化させつつ終わらせる「夏休みの自由研究」テーマ2

前の記事「脳を活性化させつつ終わらせる『夏休みの自由研究』テーマ」の続きです。

夏休み後半、すっかりのんびりモードに入っているお子さんも、塾通い&夏バテでスタミナ不足になっているお子さんもいらっしゃる頃。

そんなお子さん向けに、親子で楽しみながら脳も活性化させられる「夏休みの自由研究」をご紹介します。
脳が疲れていると、目力もダウンしちゃいますからね。

 

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低学年〜中学年向け、「錯視」を使った自由研究の工作おもちゃ

2.ビー玉コロネ

錯視自由研究ビー玉コロネ

簡単でシンプル、飾りを工夫するのが楽しい。
ビー玉が外れやすいので、少し大きめサイズのものを使ってしっかり固定することが大切です。

錯視自由研究

【材料】

  • 針金(50cm位・手で曲げられる程度の太さのもの)
  • ラジオペンチ
  • ビー玉(大き目のもの)
  • マジック(ビー玉の直径より少し細いくらいの太さ)
  • ビーズ
  • ひも(短い2本)
  • 透明プレート(カードケースなど)*飾りなので、なくてもOK
  • 穴あけパンチ(カードケースに穴を開ける用)

【作り方】

  1. ラジオペンチで針金の先端を折り曲げます。
  2. ひもを通して結んでおきます。
  3. もう一方の先端はビーズを通して飾りにして丸めます。
  4. 針金の中央部分をマッキーなどの太いサインペンに巻きつけます。
  5. ビー玉を針金の中央辺りにスポッと入れます。
  6. 針金を調節して、ビー玉が落ちないように固定します。
  7. なるべく真っすぐになるように形を整えます。
  8. 穴を開けた透明プレートにひもを通して飾りにします。
  9. ビーズの飾りのついた方の先端に飾りプレートのひもを結わえれば完成。

【実際に作って遊んでみた】
写真の通り、青い針金に反対色の黄色の巨大ビー玉を取り付けて作成してみました。
ビーズ、透明プレート、ひもなどは飾りなので、今回は付けませんでした。
大事なのは、ビー玉が上がっていくように見えるかどうかですから。

で、回してみたのですが、やっぱりひもがないと回しにくかったです(当たり前)。
というわけで、改めて針金の先端にひもがわりの輪ゴムを通して回転させてみました。

結果、確かにビー玉が上っていってるように見えます。そして上下を逆にすると、今度は下がっていくように見える。

シンプルながら「おや?」と思わせてくれるので、何度も試したくなりますね。
そして見ている間は、「錯視」効果で脳も活性化するというお得な工作物。いかがでしょうか?

(参考:All About

が、この製作物だけだと「何、これ?」と用途が不明になりがちなので、きちんと「錯視」を利用した作品であることをアピールしましょう。
一見「動かないオモチャ」ですし、やっぱり地味ですから。

こちらの工作はビー玉の大きさを変えたり針金の太さを変えたりしても「錯視」効果の変化はそれ程ないようです。

もちろん針金の斜めの傾斜角度を大きく変えれば、変化はあるのでしょうが、実験として記録に残すのはちょっと厳しいような。研究を深めるのが難しいテーマですね。

というわけで、「錯視」工作はとりあえず一つの資料として確保しつつ、視点を広げて、町中で活用されている「錯視」の例を挙げるなどして「調べ学習」込みでの自由研究に仕上げるのが良いかもしれません。

 

「錯視」を利用して商売繁盛。床屋のクルクル広告「サインポール」

同じ「錯視」効果で一番わかりやすいものは、床屋さんのクルクル回る赤・白・青のディスプレイでしょうか。

最近は設置している床屋さんが減ってますが、昔からの古い床屋さん、よく探せば校区に1つくらいはあるはず。探して写真を撮らせてもらうのもいいでしょう。

床屋のこのクルクル広告は「サインポール」というのが正式名称なんだそうです。

床屋のポールの錯視(北岡明佳の錯視のページ)
斜めの線が書いてあるものを横回転させると上下に動いているように見えるという代物。


Barber / einstraus

ちなみに、日本の床屋のサインポールはほとんどがZ型で、回転させると上に向かっているように見えるように設置されているんだとか。「昇り龍」と同じで、商売繁盛を願ってるんでしょうね。

 

自由研究・調べ学習に使える、社会生活の中の「錯視」の例

より「錯視」を深めるなら、お子さんが通う小学校の校区内で、「錯視」を利用した例を探して「校区の錯視マップ」を作ってみても面白いでしょう。

「錯視」なんてそんなにあるの?

と思うかもしれませんが、お店のディスプレイや壁や床の模様など、日常の何気ない所で「錯視」は活用されています。
* 厳密には「錯視」ではないものもあるかもしれませんが、「目の錯覚」という意味で引用させていただきます〜。

例えば、スーパーではお肉や赤身のお魚を、新鮮で美味しそうな赤色に見せる為に様々な工夫がなされています。
緑色の葉を下に配置したり、バランを挟んだり、緑と赤という反対色を鮮やかに見せる色の効果を利用して購買意欲を高めています。(最近はシソすら生ではなく、ビニールに描かれたイラストが使用されていますね)

 

錯視からは少し外れますが、商品を照らしているライトの色もその商品に適したライトの色になっています。野菜や果物、パンや雑貨、それぞれ微妙に調整しているはずです。
懇意なお店があれば取材してみると、大人でも「へぇ」と思うようなトリビアがたくさん出てくるかもしれません。

個人商店でも、取り扱う商品によって照明の色を調整していますし、各ご家庭でも部屋の用途によって、昼の白と黄色、電球の色を選んで設置しているはず。

夜に近所の高層マンションを眺めると、オレンジっぽい光のお部屋と白っぽい光のお部屋と、それぞれ好みの色があるのを感じるはずです。一般には皆が集まって寛ぐリビングでは温かさを感じるオレンジ系の色にすることが多いようですね。

また、模様が渦巻きになっていたり複雑なタイルになっていたり、歩きにくいと感じると人間は無意識に警戒して歩みがゆっくりになるんだそうです。

その効果を利用して、ブティックなどでは床の模様を工夫し、お客さんの歩くスピードを遅めて商品に目を留めさせ、売上をあげるという手法があるとか。怖いですね〜。引っかかって余計な買い物をしないように気をつけないといけないかもしれません。

 

「錯視」を利用した日本建築の工夫と生活の知恵

日本の昔ながらの建築物では、狭い空間をいかに広く見せるかに「生活の知恵」がたくさん活用されています。

床の間・縁側・小上がりなど段差を利用して奥行き感を出したり、細長い花器でスッキリと縦長感をアピールして、周りの空間を広く見せたり。

京都嵐山・天龍寺の枯山水庭園は、背後の亀山と嵐山の景観を取り込んで借景にしていることで、空まで入れた景色のすべてが庭園の一部。無限の広がりを感じられますよね。

現代のマンションでも、大きな鏡を置いて空間が2倍あるように錯覚させたり、狭い空間に光を取り込んで奥行きを感じさせたり、人間の視覚を利用した様々な知恵が使われています。
カーテンの色1つとっても、部屋を広く見せたり落ち着いて見せたり、結構簡単にイメージは変えられるもの。

デザインマンションの広告写真に載っている美しいモデルルームは、それらの知恵の凝縮と言えますね。自宅の部屋の写真は自由研究にあんまり貼りたくありませんが、雑誌や広告の美しい写真ならタダだし貼りやすいしオススメかも? (版権は各自ご考慮ください)

ちなみに、古い格式のある神社やお寺などでは、人の足を本殿へと導く為に、石の配列を工夫しているという話を「ブラタモリ」の日光の回で知りました。見た目には僅かな石の大きさや角度、向きであっても、ちゃんと考えられて配置されているのですね。

というわけで「錯視」からテーマを広げても自由研究として面白いと思います。よかったらチャレンジしてみてください。

 

自由研究を夏休み明けに学校に提出する時の注意ポイント

ありがちなのが「登校日に持っていくのを忘れた」パターン。

せっかく作ったのに、遊んでいるうちにその辺に置きざりにして、学校に持っていくのを忘れないように。夏休みの成果は全部アピールしましょう。ま、翌日くらいなら学校も待ってくれますけどね。

ただ、読書感想文や人権作文などの課題ものやコンクール応募ものに関しては、「◯◯日まで!」と期限が厳しいです。入賞するのは一部の子ではありますが、参加賞が欲しくて頑張ったのに忘れてしまったら残念です。

親の手がだいぶ離れた中学年から高学年で、うっかりやらかすパターンが多いので、登校日前はお子さんにバレないようにこっそりチェックするのもアリかも?

ま、子どもの将来のことを考えたら、是非とも失敗して
「ああっ! 忘れた!」
と焦る体験をさせた方がいいんですけどね。

オモチャ工作は夏休み明けの学校で展示されるので、遊べる&楽しい工作は大人気。低学年は特にそうで、作った子も鼻高々。面倒ではありますが、何度も遊べて面白い仕掛けになっている作品を目指しましょう。

が、遊んでいて壊れることも多く、「壊されるから学校には持って行かない」と子供が言い出した年がありました。夏休みの宿題は成績とは直接関係ないとは言え、先生への「頑張ったよ」アピールではあるので、親としては「壊れてでも持って行け〜」という心境。でも子供としては「大事な作品を壊されてなるものか」なんでしょうね。

というわけで、なるべくシンプルで壊れにくい工作がオススメです。

また、良い作品はクラスだけではなく、階段の踊り場などで展示されます。研究の内容もですが、やっぱり見栄えの良い作品が選ばれることが多いようなので、実物をつける、写真を多用する、表やグラフも載せる、クイズがあるなど、子供も興味をひかれて立ち止まるような、そして先生ウケも良さそうな作品を目指して頑張りましょう。

 

脳の活性化と成績との関係?

さて、「脳を活性化させながら出来る自由研究」ということで、「錯視」をテーマに紹介させていただきました。

「錯視」を見ている間は、確かに脳のある部分が活性化するようです。ただ、

「錯視」を見て脳が活性化したからと言って、それが学習能力の向上に直接関係するわけではありません。

なんて情報も同時に見つけました。うーん、がっかり?

「成績を上げたいなら、ちゃんとそれ相応の勉強をしてください」ってことのようです。そりゃ、そうだ。理科とかポイントを抑えずにテストの点が取れるわけもないですものね。あしからず。

「錯視」は「脳トレ」と同じで、普段使っていない脳の別の箇所を活性化させるので、それによってリラックス出来たり、新たな閃きがあったり。そういった効果なら期待出来るってことです。

というわけで、受験勉強に疲れた脳の休憩、夏休み中のグータラモードからの切り替えなど、「錯視」を上手に活用して、学習能力アップ&リラックス脳活性の相乗効果をあげてください。

頑張りましょう〜

 


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