「コピーOK」でも作文パクリは要注意!有効な活用方法とは?

さて「『パクリ注意!?』子どもの目力を殺さず夏休みの宿題を早く終わらせる方法」で、夏休みの宿題の自由研究について、こなす方法について考えました。

問題は、「読書感想文」や「作文」ですね。

こちらは、パクリが大問題になってきます。

「著作権」「転載不可」など、文章なり絵なり、基本的にそれを生み出した人に権利があります。

copyright

ですが、ネットを探すと「読書感想文の例」やら「夏休みの作文例」などが、今はゴロゴロと落ちているのです。

「読書感想文コピペサイト」なんて紹介がされていて、「コピー&提出可能」なんて文字も!

 

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コピペサイトで「作文パクリ」の場合の大きな問題点

「著作権フリーの読書感想文」だなんて文字があると、つい安心して「使っていいんだ」なんて思ってしまうお子さんもいるでしょう(下手をしたら親御さんでも?)。

が、これは「基本的にNG」です。やらないようにしましょう。

というのも、学校に提出したものの中から何点かが選抜され、学校代表として「コンクール」に送られるからです。

学校に提出する際に「この作品は賞に応募しないでください」なんて言いますか? そんなこと言ったら「何か問題があるな」と思われますよね。で、言わないで提出します。

よく気付く担任の先生で、「この文章はどこかからコピペしたな?」と選抜から下ろしてくれたら問題は起きませんが、それを期待するのはちょっと難しいでしょう。普通、そんな疑いを持ったりしませんから。

が、ネットに残されている「作文」は、それなりにそれなりの文章。一見して問題はなく、それなりに主張も上手くまとまってわかりやすい内容になっているので、先生的には「コンクールに推薦していいレベル」の文章として通過してしまいがちなんですね。

だから「コンクールに選抜されなければいい」と思っていても、選ばれてしまう確率は普通に書くよりもどうしても上がってしまうということ。

夏休み明けの中学生などが
「ネットの文章をパクった作文が、学校代表として選ばれてしまいました。どうしましょう???」
なんて、恐ろしい相談をしているのを目にします。本人の切羽詰まった感が本当に苦しい。どうして提出前に親が気付けなかったのか、と思ってしまいますが・・・。

ちなみに「そのまま丸写しでなければいい」と、語尾をちょちょっと変え、文章の並びを変え、タイトルを変え、それで提出することもありますが、昨今の検索は超高性能。ちょっと書き換えたくらいでは通用しません。類似率のパーセンテージが高くて簡単にバレるでしょう。

で、「バレたらどうなるか?」

当然、信頼を失います。先生からも、学校からも。そしてお子さん単独の行動だった場合は親もひどく怒るでしょう。

コンクールを主催している側は、選抜であがってきた同じような文章を過去数年に渡って大量に見ているので、数行読んだ時点で気付くはずです。で、気づいたらどうするか? 学校側に戻すことは大いに考えられます。

学校としては、すわ親を呼び出して事実の確認が始まります。

子どもが単独で写したとして、親が学校への提出前にそれに気付いたのであれば「これは犯罪だから二度としないように」程度の注意で済んだはずです。
が、学校の選抜を通った後でバレた場合、親も面目があります。怒りと落胆、恥ずかしい気持ちから怒りが数十倍になる危険性大です。

 

「読書感想文」「作文」をパクって目力が落ちるワケ

「よもや、うちの子に限って・・・」とお思いになるかもしれませんが、もしお子さんが一人でネットが出来る環境にある場合、「著作権フリー」「コピーOK」なんて文字があると、それ程の罪の意識はなくマネてしまう可能性があります。

もし、そのサイトに「コピーして大丈夫」と書いてあっても、それは「賞に応募しない」など各種の条件付き。そんな所まで子どもは気付きません。

防護策として、子どもの書いたものは必ずチェックしましょう。見せてくれないのであればコピー疑惑は更に拡大。夜に子どもが眠った後にでもこっそり確認した方がいいかもしれません。

子どもにしてみたら「『コピーOK』って書いてあった」し、そんなに悪いことはしていないはず」なのに、先生に怒られ、親にも怒られ、二学期以降の成績にも暗い影を落とし・・・。

そりゃあメゲるでしょう。目力が落ちる原因、はたまたトラウマになりかねません。

 

もし、受験などを控えていて「作文なんかに時間を取っていられない!」と外注or親が書く場合にもご注意ください。

もし、それが著作権的に「完全オリジナル」だったとしても、子供自身はまったく書いていない「作文」でコンクールで賞を取ったら?

当然、お子さんは何となく釈然としない思いを持つはずです。

受賞すると朝会などで表彰されます。「自分では書いてないんだけど」と思いながら全校生徒の前で賞状を受け取る。お子さんの精神衛生上良いわけはないですよね。
(「やった、ラッキー!」なんてお子さんもいるかもしれませんが・・・)

でも、それでもどうしてもそうせざるを得ない状況ならば、お子さんに直接「あなたは受験で作文どころではないから、今年は私が適当に書きます」と言って、親が責任を持って「コンクールに選抜されない程度にレベルを落とした」作文に仕上げましょう。

でも、その「コンクールに選抜されない程度にレベルを落とす」のが難しいので要注意です。作品というものは、より良くすることは簡単でも、悪くするのはなかなか難しいもの。親はそれなりに人生経験を積んでいますから、やはり先生に選ばれてしまうような文章になるわけです。

正しい答えを知っているのにわざと間違えて書くには、それなりの高等技術が必要です。普通にやってしまうと不自然になります。親が責任を持ってコンクールから外れるレベルへの引き下げを行いましょう。

どちらにしても大変ですが目的ありき。頑張りましょう。

 

それでも「パクリ」作文でなんとかしたい場合

受験などではないけれど、あまりに作文が苦手で「どうしてもパクリの力を借りたい」というケースもあるかもしれません。

そういう時は、「パクリ作文」を上手く活用することが出来ます。

感想文なら、1冊の本を読んでの「印象に残ったシーン」は大抵何パターンかに落ち着くもの、人権作文なら「いじめ」なり「人種差別」なり、何をテーマにするかで大抵の主張は決まってくるものです。

どうしても「書くことが思いつかない」お子さんもいるでしょう。
以下は、そういうお子さん向けの「パクリ作文」活用法です。

  1. 「パクリOK作文」を親子でいくつか読んでみましょう。
  2. 中に「あ、これ、自分の考えと同じだ」というものがあるかもしれません。

  3. 「パクリ作文」を見ずに白い紙に向かいます。
  4. PCなら画面を閉じてしまいましょう。

  5. 「パクリ作文」のマネでいいので、テーマについて口頭で子どもの言葉を引き出します。
  6. 「パクリ作文」と一言一句同じことを言えるお子さんはいません。もし、そんな高度な技術があるなら学校の成績もいいはずですし、作文能力もそれなりにあるでしょう。

  7. お子さんの言葉を紙にメモします(可能ならお子さんがメモしても)。
  8. 「学校でもそういうことあった?」「そういう本、読んだことあったね」「そう言えばニュースで見たよね」など具体例を探るように問いかけてみれば、あら不思議。「パクリ作文」が、「オリジナルな意見」に早変わりしています。

  9. メモから上手に文章の流れを誘導していきます。
  10. 「ふむふむ。まず◯◯(意見・結論など)を書くんだね。そこから段落を変えて、△△(学校やテレビでの経験)について紹介して、最後に□□ってまとめて終わるんだね。これで完成じゃん!」
    と、さも簡単なことのように言って、鉛筆を持たせます。

  11. あとは書いていくだけ。
  12. もしメモのみで書き進められようなら、やはり誘導が必要です。
    口語文は作文では使えませんから、横について指導する必要があります。

  13. 最後に読みなおして清書する
  14. 書き上がったら、読み返します。当然、文章の流れはおかしいでしょう。漢字も間違っているかもしれません。赤入れをします。そしてそれを下書きとして新たな紙に清書をすべきですが・・・そこはまぁ、各ご家庭でご判断ください。

    受賞を狙っていないなら、400字詰め用紙に規定の文字数さえ埋めてくれればそれでOKです。

    え、受賞を狙ってる?
    それなら、書いた後に数日置いて、親も何度か読み直し、特に「書き出し」に工夫を凝らしましょう。インパクト勝負です。
    ウケる作文の書き方については、探せば色々出てくると思いますので、そちらで。

感想文や作文は「書き始め・中・終わり」の流れさえ決まってしまえば、実は簡単にやっつけられるもの。流れと終わりさえ見えていれば、子どもは安心して鉛筆を進められます。

「自分の意見」は色々な人の意見をたくさん見聞きして初めて、やっと考えることが出来るもの。経験がないのに「いきなり書け!」はやっぱり難しいです。

お子さんが書き終えることが出来たら、出来不出来はとりあえず置いておいて、「オリジナルの文章であること、著作権OKの文章よりずっと良い意見であること」をあらゆる言葉で褒めて認識させてあげてください。

自分に自信がついて「落ちてる文章をパクるだけなんてレベルが低い」と思うようになってくれることを期待します。

 

ちなみに「パクリ作文」から少し脱線しますが、「文章力を上げるには、文豪の文章を書き写せ!」という鉄則があります。

小説家になりたい人は、その文章力を上げる為に、明治時代の文豪、夏目漱石や芥川龍之介などの文章を、ただひたすら書き写して、自分の文章レベルを上げるのです。

akutagawa

それは赤ちゃんが母国語を覚えるのと同じです。ひたすら身体に入れ、それを使ってみて自分のものにする。

芸術家もまずは模写から。

小中学生が「天声人語」を読んで書き写すと、「美しい日本語で、内容をまとめて、オチをつける」という高度な文章力が自然の内に身につくといわれるのはそういう理由からです。

「パクリ作文」もうまく利用すれば、立派な作文へと変化します。
「色々な意見がある」という前提で、それらの中から「自分の意見」を持って、自分の言葉で書く。

「1日で終わらせる!」ためには、それなりの経験値が必要。
親がかりでなければ当然難しい。

親は山本五十六気分で「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」を胸に、耐えましょう。

 

これからも続く不自由な研究、強制の感想文と付き合っていくために

以上、パクリをテーマに夏休みの宿題について書かせていただきました。

自由なはずなのに「不自由な研究」や、感想なんてないのに強制される「感想文」なんて、やる意味がない! という意見もあるでしょうし、パクって何が悪い! いや、パクリなんて絶対ダメ! なんて意見もあるでしょうし、本当に各ご家庭、色々お考えになることと思います。

「強制だから、とにかくやるのみ!」
とばかりに夏休み最終日が近くなると親も子もキリキリしますが、一番大事なのは夏休みが楽しく笑顔で終わることだと管理人は思います(我が家がそれを出来るかは別にして)。

親も子も、あまり気張らずに「とりあえず出せばいい」と程々に頑張りましょう。

基本的に「パクリはいけないこと」です。特に「そのまま丸写し」は仮に「OK」の文字があっても、やっぱりダメです。

でも実は、世の中の法律だって、人気の商品やサービス、映画やドラマ、歌や小説だって、別のものを真似したり複数のものを組み合わせたりアレンジの結果、オリジナルとして認められているのです。

だから、利用出来るものは上手く利用し、そこから臨機応変、柔軟に自分の一部へと変えていく能力を鍛える訓練として、親がうまくお手本を見せてあげたいですね。
それも「生きる力」です。

 

もちろん「一番いい」のは、お子さん自身が本当に好きな研究を熱心に行い、心に響いた感想を書き、社会への思いを稚拙でも自分の言葉で作文としてぶつけることです。

でも、自発的にそんなことが出来るお子さんは稀にはいません。

  • 去年、コンビニの光に集まる虫の研究で話題になったお子さんも、車での移動というご両親のサポートありき。親がひと言「えー、面倒くさい」と言ったら、そこで終わりだったはず。
  • 先日、朝小新聞のトップに掲載されていた、石の研究で大卒程度の資格を取得したお子さんも「小さい頃から道に落ちているボタンや小石を拾うのが趣味でした」と、明らかに親の支えが見えます。普通「そんな汚いの捨てなさい」って言いますよね。
  • サカナくんだって、お母さんの協力なしには、あそこまでなっていなかったわけです。タコ料理1ヶ月作るなどと、尋常なことではありません。1週間も持たないのが通常でしょう。

つまり、お子さんが自発的な研究なり探求を始めるようになるまでに「それいいね」「一緒にやってみよう」「次は上手に出来るよ」「これはどう?」など、親の積極的な声かけがあって初めての努力の賜物。

もう一つ重要なのは親も一緒に楽しむことかもしれません。
「あなたの為にやってるのよ」
って顔で横にいられたら、申し訳なくて遠慮するでしょう。興味が広がるわけがありません。

どんな課題でも「楽しんで」「それなりに」こなす能力。
または「好きな課題」を「突き詰めて」仕上げる能力。

お子さんがどちらのタイプであっても、それに親がうまく合わせることで、お子さんの目力を育てることが出来ます。

大変ですが、頑張りましょう〜

 


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